梅雨の終わり頃、少し悲しい思いをしていた。ここにあるクリスマスローズの中でも大きな株になっていたニゲルが、1日か2日でみるみるうちに枯れてしまったのだった。ひとかかえもあるような丸いプランターに植えてあったもので、株元を見ると白い糸状のカビのようなものがついていた。おそらく白絹病と言われる、カビによる病気。そこには他にもいくつかのクリスマスローズがおいてあったので、あわてて大きく重いのも構わずプランターを隔離した。うつってしまったら、悲惨なことになるからだ。地植えでなくて、よかったのかもしれない。 いつまでも、悲しんでいても何にもならない。周りに広がるのが怖かったので、土をどうしようかと考えた。暑い時期に土を広げて日に当てたり、寒に当てての消毒も有効だと知った。少し時期を待とう、でも……。何もせずにいられなかったので、木酢液を振りかけてみた。周りの雑草も枯れるかもしれないが、応急にでも、殺菌効果を期待して。 そのプランターには、オオケタデが一本、2メートルを超える大きさになっていた。そこにだけ木酢液がかからないようにしていたので、そろそろすべて種になるのがこの時期。たまにはのぞいて水切れしないようにしていたものの、正直なところ思い出したくない存在になっていた。 それがつい先日、水遣りをしていたら、雑草も全部枯れた後に芽吹いた小さな芽が点々と……。ニゲルの根はちゃんと生きていて、新しい芽を出してきたのだった。原種は強し。いつになったら元のようになるかはわからないけれど、よく生き返ってくれた。もう、白絹病はこりごり。この写真の大きさは、葉の径が約1p。 注意 木酢液の効果については、いろいろと期待されていますが、薬品ではない上、各々によっても成分・濃度などが異なっていることが多いので、常に同じ効果が期待できるとは限りません。私の場合は、ダメ元で試したものであり、使用する場合はご自身の判断と責任の下にご使用いただきますように、お願いいたします。 |
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稲刈り完了おつかれさまでした。あとは、おいしい新米として食卓にのぼるときが楽しみですね。つくづく人は土に生かされているなあと思います。 |
ぶち URL 2007/10/01 22:27 |
こんばんは。こちらこそ、ありがとうございました。おいしく食せることと祭が、この時期の仕事の原動力です。藁は祭の道具に、米は供物や祭の食事にと、切っても切り離せないものです。 |
ぶちさんへ 2007/10/02 00:47 |
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