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<<   作成日時 : 2007/08/25 21:19   >>

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 さて、クイズです。一番上のタデは私たちにとって、有効な役割をしてくれます。(正確には、これに最も近いタデが、です)果たして、どんな役目を果たしてくれるのでしょうか。

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 一番上から、ハナアイ、オオケタデ、ハナタデ(たぶん)、ミズヒキ(赤・白)・ママコノシリヌグイ。なんだか、最後は命名がすごいですが、細い細い茎に、鋭いとげがたくさん付いていて、意地悪な外見から、そんな名前をつけられてしまったのでしょう。

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 トップのハナタデは、タデアイの園芸種というか、花を観賞するための品種です。この写真では、傷ついた葉が自然に発色して青くなっているものです。
 藍染めというと、徳島県を中心にまだ各地で本藍染めを続けていらっしゃる職人さん、作家さんがいますが、この小さな草が、その原料となります。畑で育てるともっと大きくなるし、一度収穫しても、もう一度伸びて収穫できるほど生育は旺盛ですが、タネとしては、ハナアイ(花藍)の方が生命力があるようで、こぼれタネでも殖えていきます。
 タデアイは、藍染めの色素、インディゴを含有している植物で、ハナタデは少量その色素を持っていますが、他のタデにはありません。また、染色で知られる沖縄やインドネシア、インド、もちろんヨーロッパでも、それぞれその土地に合った植物のいくつかに、インディゴが含まれるものが見つけられていて、必ずしも同じタデ科の植物ではないことが、また生命の不思議に感じられます。
 基本的には、その色素の利用方法は似ていますが、日本のタデアイの場合は日光を充分に浴びた葉を摘み取って乾燥させたあと、水分などを補って発酵を促し、葉の組織を充分に分解したものを再度乾燥させて、インディゴを取り出しやすく、また保存・運搬がしやすいようにします。これをさらに、アルカリ度を調整した水溶液にするという、手間をかけて染料にしていくのですが、その過程で何度も化学反応を繰り返し、最後に白い布を青く染め上げるという段階に至ります。アイが藍になって染め上がる工程は、全部化学式で説明することができて、化学大好きな方には面白いのですがここでは省略しておきますね。
 
 タデアイの種が手にはいったら、育てた葉で簡単に藍染めの疑似体験もできるので、こんな実験もしてみてください。時期としては、お盆以降花が咲くまでが、色素含有量が多くて良いと思います。自分でタデアイを育てていないとできない、かつこの時期しかできない「お楽しみ」でもあります。逆に言えば、本格的な藍染めを自前でやろうというのは、原料の必要量1つとっても、そうとう遠い道のりなのであります。
 タデアイの葉を、できるだけたくさん摘み取ります。染める材料を用意して、できればよく洗って水となじませたり汚れや不純物をとって乾燥しておきましよう。素材は、木綿か絹100%をおすすめします。タデアイの葉をミキサーにかけて漉し、染液にします。この時点では、青汁と同様、緑のジュースです。水を少し加えてもいいです。これに布を浸すだけです。むらのないように20秒程度浸して絞り、広げて空気にさらすと、薄緑色だった布が、みるみる薄い青に変化していく様子が見られるはずです。これが先ほどの化学反応というわけです。何回か染め重ねれば、色は少し濃いめに染まりますが、藍色までは期待しないでください。それと、色の定着性・耐久度からいうと、かなり弱いものですので、長く色持ちしないことも承知してください。還元を促すために、簡単な薬品も使うことができますが、なくても水道水で洗うだけで充分だと思います。この作業のことを「藍の生葉染め」といいます。

 染織のことは、色々語り始めたらとまりませんが、今回はこの辺で。

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