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zoom RSS 処暑 / シラタマホシクサ

<<   作成日時 : 2007/08/23 18:08   >>

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 シラタマホシクサ(白玉星草)の花が、いよいよ本番を迎えました。この花は、本来湿地にしか生えず、自生地も限られているため、天然記念物として保護されているものです。しかし、適切な栽培をすればタネで容易にふえていく一年草でもあります。私の場合は、愛知県名古屋市守山区の東谷山という土地で、主としてサギソウの栽培をしていらっしゃる猿渡楢秀さんが、栽培の作業手順のどこか途中で偶然紛れ込んできた(おそらくご自分で採取された水苔か土にタネが混入)シラタマホシクサを、管理して殖やされたものを分けていただいたものが始まりになっています。

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 こうして一輪の花に近づいてみてみると、キク科の花と同様に小さな花が無数に集合して一輪を形作っていることがわかります。まだ花としては若いので見えませんが、本当の意味で開花すると、おしべというか花粉というか、そんなものも見えてきます。
 そして、面白いので注目して欲しいのは、茎です。断面は角の立った四角形で、極細いけれども丈夫です。昔、線香花火でもワラを軸に使ったものがありましたが、それに似た感じです。そしてよーく見ると、その茎がねじれているのです。この写真でも、茎が波打っているように見えるのはそのせいで、下のように並んでいると、もっとよくわかります。

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 ひと株はこのようになっています。タンポポのように葉が平たく放射状に広がり、花茎が枝分かれせずに一輪ずつ数本立ち上がってくる株の姿をしているので、細い茎の先に白い豆粒大の花が1つずつ付く様子が、まさに星をまき散らしたかのような光景をつくり出すのです。今はまだ、正確にはつぼみの状態ですが、開花してくるとわずかに香りがあります。昔これを食べたという記事を読んだこともありますが、現在よりもあちこちで見られて身近だったということでしょうか。

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 こんな風にして見ていると、天の川の星たちのように見えてきて、うまく名付けたものだと、感心させられます。
 栽培方法そのほかは、猿渡農園さんのHPまで。美しいサギソウなどの写真や栽培法も、たっぷり載っています。最近は、園芸店でシラタマホシクサの苗が販売されていることもありますが、店での管理方法のまま、家に置いておいても弱っていくだけです。ただ腰水にするだけでは、種が成熟するところまで行くかどうか……。猿渡さんの「浮き船式」は、湿原の状態を人工的に再現していて、根に空気を送りながら水を絶やさないという、サギソウ管理を楽にできる方法でもあります。ただし、最近のような猛暑の夏を乗り越えさせるには、遮光などしてやる必要があるでしょう。種ができれば、花をほぐして蒔くだけです。花は、よく乾燥させたらドライフラワーにもなります。
 
 参考までに、わが植物園は、ためた水が底まで凍ってしまうような寒冷地ですが、シラタマホシクサは採り蒔きで、サギソウは芋で殖えて毎年花を見せてくれています。 

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
うちのシラタマホシクサは枯れはしないものの花は相変わらずイグサ状です。先がちょっとだけ白くなってきましたがまだふくらんではいません。どうなることやら…
mizuwarabi
2007/08/23 18:44
こんばんは。お盆以降気温上昇が激しいですね。遮光していますか?ここでは手抜きしていますが、サギソウの芋を太らせるためには、ちょっと涼しくしてやった方がいいかもしれません。名古屋・豊橋周辺では9月開花で、ここでは少し早めですから、シラタマホシクサの花はもう少し待ってあげてください。いい結果報告を待っています。
mizuwarabiさんへ
2007/08/23 19:26
シラタマホシクサ・・・変わった花ですね。まるで蛍の乱舞を見ているかのようです。
ちいさな植物園は、栽培・管理がしっかりしているので、このように毎年花を見る事が出来るのでしょう。
不思議な花ですね。今にも揺れて動き出しそうな感じがします。
庭花
2007/08/24 07:01
 おはようございます。
 愛知県豊橋市には、この花が一面に自生している葦毛湿原という湿地があって、一面この小さな花がまき散らされて、天の川か何かのようなんですよ。美しいです。静岡・愛知・三重の伊勢湾岸と、九州のどこかにもあると聞いています。
 わが植物園はそれに比べれば、手の上に乗ってしまうほどの小さなものですが、秋の訪れを確実に報せてくれます。湿原の箱庭といったところですが、はじめに水苔と雨水と発泡スチロールの箱で準備をしてやれば、あとはあまり手はかからないのです。(笑)師匠の猿渡さんが長年かけて編み出した、人工の湿原環境というわけです。
庭花さんへ
2007/08/24 11:09

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